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第54回 忙しいあなたに贈るモチベーション向上術

  • 内山克浩
  • 12月8日
  • 読了時間: 3分

社会保険労務士の内山です。

いつもありがとうございます。


忙しい日々を過ごす中で、「もっと幸せになりたい」「やる気を持続させたい」と感じることはありませんか。

実は、脳科学の研究によって、私たちが幸せを感じ、モチベーションを維持するメカニズムが明らかになってきています。


私たちの脳には「幸せになりたい」という本能的な欲求が備わっています。

感情的な価値判断を行う扁桃体は、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)から入ってくる情報を瞬時に「快・好き」か「不快・嫌い」に分類します

その判断基準は非常にシンプルで、「生命を脅かす危険があるか」「あるいは命を存続させられるか」という生き抜く上で最も重要な判断に基づいています

つまり、脳は常に私たちの生存と繁栄に有利なものを「快」、不利なものを「不快」と判断しているのです。


この脳のメカニズムにおいて、私たちが「モチベーション」と呼ぶ原動力が生まれる瞬間があります。

それは、脳内物質であるドーパミンが放出されるときです。


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多くの人は「幸せなものを手に入れたとき」にドーパミンが出ると思いがちですが、実際は「手に入りそうだと感じたとき」に最も多く分泌されます

すなわち、自分を幸せにしてくれるものを手に入れようとするときに、モチベーションが最大限に発揮されるのです。


ここで重要なのは、自らが積極的に幸せを掴みに行こうとする「主体性」です。

受け身でいては、脳は活性化せず、モチベーションも湧きにくいというわけです。

人間は、自らの意欲の度合いや抱くビジョンによって、その限界を設定してしまうものです。

しかし逆に言えば、多少経験の蓄積が少なくても、意欲さえあれば自分の限界はどんどん広がっていくということでもあります。


では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。

まず、脳が欲しているのは「他の誰でもなく自分が感じる幸せ」だということを理解することです。

SNSで見る他人の価値観や社会の基準に基づいた幸せではなく、「自分が幸せと感じる」ものを知ることから始めましょう。

自分の内なる声に耳を傾け、本当に心が躍るもの、充実感をもたらすものを見つけることが、自己成長の第一歩です。


さらに、モチベーションを高める効率的な取り組み方として、脳の「初頭効果と終末効果」を活用することをお勧めします。

脳には、始めと終わりに効率が上がる特性があるため、60分を1回で取り組むより、休憩を挟み30分を2回に分けた方が効果は2倍になるイメージです。


最後に、イメージトレーニングの活用法です。

モチベーションを高める際は、「なぜ」という目的意識を明確にするための第三者目線でのイメージトレーニングが効果的です。

「なぜこの目標を達成したいのか」という、目的意識を明確にするために、「第三者目線」で自分を客観的に見つめ、その結果得られるメリットや喜びをイメージします

これができたら、次に「どのようにすれば目標を達成できるのか」という具体的な行動計画を立てるために、「自分目線」で細部にわたってシミュレーションを行います

これによって高い効果が期待できます。


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