第50回 仕事も家庭も!集中力を爆上げする脳の切り替え術
- 内山克浩
- 11月10日
- 読了時間: 3分
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
仕事や家庭において、集中力の管理やストレスの軽減は非常に重要なテーマです。
日々の業務では、多くの作業を同時に進める必要があり、私たちはそのたびに集中を切り替えています。
実は、この「複数の作業の間で集中を切り替える」行為は、私たちの脳が自然に行うようにできているのです。
理由は、私たちの先祖は、生き残るために周囲のあらゆる刺激に迅速に対応できるよう、常に警戒態勢を整えておく必要があったからです。
集中を分散させ、対応すべきことすべてに素早く対応することは、進化の過程で身につけてきた生存本能であり、現代でもついやってしまう行動なのです。
しかし、現代においては、この生存本能が集中力を落とし、ストレスを増やす原因になりかねません。

このような状況を改善する方法として、役立つのが「瞑想の力」です。
瞑想のテクニック、特に注意集中法を身につけることで、驚くほどの効果が得られます。
瞑想には5000年以上の歴史があり、その実践を通じて、周囲にうるさい物音や叫び声が聞こえても、簡単にそれらを遮断できるようになるとされています。
注意集中法で瞑想を実践する人は、瞬時に集中モードへとスイッチを入れられるのです。
これは、一時的な気分転換ではなく、脳の構造と機能そのものに働きかける、強力な生産性向上ツールと言えるでしょう。
そして、生産性と仕事の成果に最も直結する要素、それは「幸福感」です。
研究によると、幸福な人の仕事の生産性は平均で37%高く、クリエイティビティに至っては300%も高いという驚くべき数値が示されています。
それだけでなく、結婚の成功率が高く、友人に恵まれ、健康で寿命も長いという結果が出ています。
もちろん幸福感は、ストレスの低減にもつながっています。
重要なのは、「成果を出した人が幸せになる」のではなく、「幸せな人が成果を出す」という因果関係です。
幸福感の高さは、仕事の成功を導くための前提条件なのです。
では、どうすれば幸福感を高めることができるのでしょうか。
それは、国籍や文化に関係なく、困難な状況や逆境が起こっても、その中に「ポジティブな面や楽しむことを見つけ出すコツ」を身につけることです。
どんな出来事にも必ず良い面を見つけ出すことで、ネガティブな感情に囚われず、前向きな状態を保つのです。
現代社会で直面する集中力とストレスの課題に対し、瞑想によって心をコントロールし、いかなる状況にも幸福を見出す視点を養うことこそが、私たちの生産性を飛躍的に高め、仕事の成功にとどまらず、人生そのものを豊かにする、現代における新たな生存戦略となるでしょう。




