第45回 働き盛りのための最強の睡眠戦略②
- 内山克浩
- 10月6日
- 読了時間: 3分
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
私たちの生活は急速にデジタル化し、これまで人類が経験したことのないストレスにさらされています。
その結果、睡眠時間の減少や、座っている時間の増加が顕著になっています。
このような環境下で、心身の健康を保つためには、質の良い睡眠の重要性がこれまで以上に高まっています。
睡眠は、単なる休息ではなく、非常に複雑で精巧なメカニズムによって成り立っています。

眠りに入ると、脳はノンレム睡眠とレム睡眠という異なる2つの段階を繰り返します。
まず、ノンレム睡眠が始まり、ノンレム睡眠は3つのステージに分かれます。
ステージ1:うとうとした最も浅い眠りで、「アルファ波(10Hz:1秒間に10回程度出現する脳波)」が減少します。
ステージ2:「紡錘波(12〜14Hz程度)」が出現して本格的な睡眠に入る状態になります。
ステージ3:最も深い眠りとなり、脳波は「デルタ波(1〜3Hz程度)」という大きな波に変わり、脳と体を休息する状態になります。
眠り始めてから40〜70分ほどでステージ3に到達します。
このノンレム睡眠中に、成長ホルモンが大量に分泌され、日中の疲労が回復します。
ノンレム睡眠の後に訪れるのがレム睡眠です。
レム睡眠中は、脳は活発に活動しており、筋肉は緩んで身体はほとんど動かず、眼球が素早く動く(Rapid Eye Movement)現象の頭文字からこの名がつけられています。
また、日中に得た情報の整理や記憶の定着が行われ、私たちが夢を見るのも、ほとんどがこの段階です。
意識はあるのに体が動かない「金縛り」は、このレム睡眠中に起こり、これは、脳は目覚めかけているものの、体の筋肉がまだ緩んだままで動かせないためです。
また、不安や恐怖を感じるときに扁桃体が活動することで「悪夢」を見ることがあります。
朝起きて覚えている夢は全体のごくわずかに過ぎませんが、夢はバラバラになった記憶を組み合わせ、情報を整理整頓するという重要な役割を担っています。
ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルは、約90分から120分の周期で繰り返され、これを4〜5回繰り返すのが、理想的な睡眠と考えられています。
また、質の良い眠りを得るためには、眠り始めのノンレム睡眠(ステージ3)でしっかりと深く眠ることで快眠につながります。
爽快な目覚めを得るには、深い眠りのステージ3ではなく、浅い眠りのレム睡眠やステージ1・2のときに目覚めるのが理想的です。
しかし、睡眠のサイクルは自分でコントロールできないので、私はスマートウォッチ等で睡眠の状況を可視化し、最適なタイミングで起こしてくれる機能を使っています。
この機能のおかけで爽快な目覚めが得られ、とてもおススメです!




