第43回 子どもの勉強方法④
- 内山克浩
- 2025年9月22日
- 読了時間: 3分
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
お子さんを見ていて「なかなか覚えられない」「すぐに忘れてしまう」と感じたことはありませんか。

実は記憶には種類があり、その特性を理解することで、お子さんの記憶力を効果的に育てることができるのです。
今回は、記憶の仕組みと記憶力を強化する方法についてお伝えします。
まず、記憶は大きく「短期記憶」と「長期記憶」に分けられます。
電話番号を一時的に覚えるような短期記憶は、数秒から数十秒の一時的な記憶で、長期記憶に変換されなければすぐに忘れてしまいます。
大切なのは、この短期記憶をいかに「長期記憶」へと変換するかです。
長期記憶には、大きく分けて3つのタイプがあります。
1.方法記憶(手続き記憶):自転車の乗り方や箸の持ち方など、体で覚えている「やり方」の記憶です。一度覚えると意識せずに行えるようになります。
2.意味記憶(知識記憶):数学の公式や歴史の年号など、客観的な情報や概念の記憶です。
3.経験記憶(エピソード記憶):昨日の夕食や初めての海外旅行など、体験や出来事の記憶です。その時の状況や感情まで含めて思い出せるのが特徴です。
脳科学的にも、「方法記憶」は最も原始的で、次に「知識記憶」、最後に「経験記憶」が発達し、「経験記憶」が最も強固で高度な記憶だと考えられています。
お子さんの学習で重要なポイントは、知識記憶よりも「経験記憶」として覚える方が記憶力アップにつながるということです。
では、経験記憶として取り込むための実践的な方法をいくつかご紹介します。
1.学んだことを人に説明する:学校で学んだことを親御さんに説明してもらうなど、人に教える行為そのものが経験となり、記憶と結びついて定着を促します。
2.リズムやメロディに乗せて覚える:単なる単語や文章の暗記ではなく、リズムや音といった要素を加えることで、楽しく効果的に記憶に定着させます。
3.声に出し、手を使って書く:声に出すことで「聴覚」を、手で書くことで「触覚」や「運動感覚」を使うなど、複数の感覚を刺激することで記憶を定着させます。
最後にお伝えしたいのは、「目より耳からの記憶」の方が強固だということです。
例えば、人から傷つけられた言葉はなかなか忘れられないですよね。
聴覚は、視覚よりもはるかに古い時代から生物が持っていた感覚のため、耳で聞いた情報の方が感情と結びつきやすく、しっかりと記憶される傾向にあります。
これら記憶の仕組みを理解し、それに合わせたアプローチで記憶力を強化することは、お子さんの成長に大きな価値をもたらします。
日々の生活に取り入れることで、お子さんの記憶力はぐんぐん伸び、それが自信へと繋がるでしょう。




