第37回 子どもの成長を支える親の役割②
- 内山克浩
- 2025年8月11日
- 読了時間: 3分
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
私たちは、赤ちゃんを見ると可愛く思い、思わず守ってあげたい、世話をしたいという感情が本能的に生じます。

例えば、日常生活の中で赤ちゃんを見かけたとき、その愛らしい笑顔を見て「守りたい」と感じることなどです。
この本能的な感情こそが、優しさの原点です。
実は、赤ちゃんの愛らしい表情や仕草は、大人の保護本能を刺激するように、進化の過程で形作られてきたと言われています。
誰かに優しくしたい、誰かから優しくされると嬉しいという感情は、ごく当たり前の感情であり、私たちの心に深く根ざしています。
社会や家庭で普通に育った人であれば、特別な教育を受けなくても自然と優しさを身につけるものなのです。
しかし、脳の仕組みは奥深く、優しさの形もまた、人それぞれです。
幼少期の経験がその後の人格形成に大きく影響を与えることは、皆さんもご存知でしょう。
特に興味深いのは、「快感の回路」と呼ばれるものです。
成長する過程で「快感の回路」がどのように刺激されるかによって、男の子と女の子の脳の発達に影響を与えます。
女の子の場合、親から優しさや友達を思いやる行動を褒められることで、その行動が快感として脳に組み込まれ、他人への共感が育まれます。
一方、男の子は、信念を貫いたり強さを表現したりした時に褒められることが多く、そうした経験が快感の回路に影響を与えます。
このように、幼い頃の接し方次第で脳は独自の回路を形成し、それが大人になってからの行動様式を大きく形作ります。
したがって、女の子にも自立や強さを、男の子にも共感や優しさを同じように評価することで、より柔軟な脳の発達を促すことが大切です。
ところで、皆さんのお子さんは、最近、心から笑っていますか? それとも不機嫌なことが多いですか?
実は、不機嫌の大きな原因の一つは孤独感だと言われています。
人とのつながりを感じられないとき、私たちの脳は不安や恐れを感じやすくなります。
これは「大脳辺縁系(だいのうへんえいけい)」と呼ばれる脳の深い部分で起こる反応です。
この部分は、全ての動物に共通しており、不安、恐怖、怒りなどが発生する場所です。
つまり、孤独を感じると不機嫌になるのも脳の自然な反応なのです。
私たちが優しさを持つこと、そして時に不機嫌になることは、脳の仕組みや成長過程に深く根差しているのです。
子育て中の親御さんにとって、この情報が子どもを他人と良好な関係を築ける大人に育てるためのヒントとなれば幸いです。




