第33回 デキるビジネスパーソンは知っている!スマホの罠と回避術①
- 内山克浩
- 7月14日
- 読了時間: 3分
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
スマホは私たちの生活に深く根差し、仕事もプライベートも、もはや手放せない存在ですよね。
朝起きてすぐ、寝る直前まで画面を見ている方も多いのではないでしょうか。
しかし、その便利さの裏で心や体に静かな影響を与えている、というお話をしたいと思います。

「スマホがないとソワソワする」と感じたことはありませんか?
ある研究では、被験者からスマホを強制的に取り上げたところ、たった10分でストレスホルモンのコルチゾールが増加したそうです。
コルチゾールは、危険を感じた時に分泌されるもので、スマホが手元にないだけで、体は無意識に緊張状態に陥っているんです。
また、スマホがうつ病のリスクを高める可能性も指摘されています。
もちろん、スマホが直接うつ病を引き起こすわけではありませんが、むしろ、気持ちが落ち込んでいる人がスマホに頼りやすいという側面はあるでしょう。
無視できないのは、SNSを通じた「他人との比較」による影響です。
SNSを開けば、友人の充実した日常や成功、楽しそうなイベントの写真が次々と目に飛び込んできますよね。
ある調査では、FacebookやX(旧Twitter)ユーザーの約3分の2が、SNS利用を通じて「自分なんてダメだ」と感じた経験があるそうです。
特にFacebookを通じて何に嫉妬するのかと言うと、「他人の体験」に対して嫉妬しています。
Facebookは人との繋がりを満たすように見えますが、その一方で、他人と自分を比べて自信を失ったり、心の健康を悪化させることを、調査結果が示唆しています。
私たちは知らず知らずのうちに、毎日自分を競争の中に追い込んでいるのかもしれません。
さらに、「デジタル認知症」という言葉をご存知ですか?
スマホなどの長時間使用に見られる症状で、「物忘れが激しくなる」「物覚えが悪くなる」「簡単な計算ができなくなる」といった脳機能の低下を指します。
情報を記憶したり計算する脳の機能が衰えることが原因と考えられます。
例えば、友人の電話番号や簡単な割り勘の計算も、ついスマホに頼ってしまうことが、脳の変化のサインかもしれませんね。
しかし、スマホやSNSが必ずしも悪影響ばかりではありません。
SNSのおかげで元気が出た、社会との繋がりを感じられたという研究結果もあります。
スマホは私たちにとって本当に便利なツールです。だからこそ、大切なのはその「使い方」です。
SNSを現実の社交生活を豊かにする補助として使ったり、友人や大切な人とのコミュニケーション手段として利用している人は、むしろ良い影響を受けていることが多いようです。
スマホの魅力にただ流されるのではなく、賢く主体的に使いこなす意識を持つことが、これからの時代を生き抜く上で重要になってくるでしょう。
心身ともにバランスの取れた生活を送るため、スマホとの付き合い方を見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。




