第32回 脳の疲労と病気の関係
- 内山克浩
- 7月7日
- 読了時間: 3分
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
「頭が疲れた」と感じることありませんか?
実は、脳の疲労が実際どのようなメカニズムで起こるのかは、まだ完全には解明されていません。
しかし、デスクワークやスマホの使いすぎで首や肩が凝り固まり、パフォーマンスが落ちたと実感するのは私だけではないと思います。
今回は、私たちに起こりうる脳の疲労と病気の関係についてお伝えします。
はじめにお伝えしたいことは、私たちの身体や脳は、現代社会のストレスや生活習慣病、がんなどから身を守るようには設計されていません。
私たちの身体や脳は、太古の時代から飢餓や感染症などの脅威を乗り越えて進化してきた一方で、現代社会の慢性的なストレスは、私たちの身体や脳に大きな負担を与えるのです。
脳は胃や腸と同じく細胞でできており、暴飲暴食で胃腸の調子が悪くなるように、脳も状況によっては機能が低下し、メンタルヘルスの問題を引き起こす可能性があります。
また、成功したい、幸せになりたい、何かを達成したい、心の平穏を得たいと願っても、「恐怖」と「不安」が邪魔をし、それらに対して「闘う」か「逃げる」かの選択を脳は迫られるため、様々な感情が生まれます。
そして感情は単なる心の状態にとどまらず、私たちの臓器に影響を与えることが研究によって明らかになっています。
例えば、怒りは肝臓を弱らせ、不安は胃の働きを鈍らせ、ストレスは心臓に負担をかけ、悲しみは肺を傷つけ、恐怖は腎臓を弱らせます。
また、慢性的なストレスはがんを誘発することも、数多くの研究結果で明らかです。
代表的な脳の病気としては、次のものがあります。
うつ病: 職場や人間関係における長期のストレス、解雇やパートナーとの別れなど社会的地位の喪失による前頭葉の機能低下が影響しています。
アルツハイマー病: 海馬の萎縮による物忘れが特徴で、飲酒や睡眠習慣の乱れ、幼少期のトラウマ経験などもリスク要因として挙げられます。
認知症: 神経細胞が過剰に死滅することで発症し、一度失われた神経細胞は再生しません。
パーキンソン病: 手足の運動を司る神経細胞が徐々に失われることで発症します。
てんかん: 側頭葉の神経細胞が過剰に活動することで、発作が起こります。

脳と身体の健康を維持するためには、定期的な運動、質の良い睡眠に加え、料理のような創造的な活動が効果的だと言われています。
料理は自分の食生活に気を配るきっかけにもなり、健康意識が高まります。
多忙な方だからこそ、意識的に脳と身体の健康維持に取り組むことが、長期的なパフォーマンスの向上に繋がるでしょう。




