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第26回 脳の部位と機能③

  • 内山克浩
  • 5月26日
  • 読了時間: 2分

社会保険労務士の内山です。

いつもありがとうございます。


今回は、以前『脳の部位と機能①』でお伝えした大脳皮質にある前頭葉、その大部分を占める前頭前野(ぜんとうぜんや)の役割に焦点を当てたいと思います。

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私たちの仕事の効率アップ、そしてより充実した人生を送るために重要な役割を果たしているのが「前頭前野」です。

ここは脳の司令塔とも言える存在で、多くの脳領域をコントロールしており、おでこのすぐ後ろに位置して、脳全体の約30%を占めるとも言われています。

人間の脳は、他の動物と異なり大脳皮質にある前頭前野が非常に発達しており、「自分が自分である」という意識を育む場所でもあります。

つまり、私たちが「自分」であるという意識を生み出し、理性的な判断や感情のコントロールを可能にする、人間性の根幹をなす場所なのです。


例えば、重要な打ち合わせに向かう電車が遅延し、焦燥感に駆られた経験はありませんか? 

そんな時、反射的にイライラするのではなく、「迂回ルートはないか?」「会社に遅れる連絡を入れるべきか?」と冷静に判断できるのは、前頭前野が「パニックボタン」と言われる扁桃体(へんとうたい)の暴走を抑えることで、状況を的確に分析できるからです。


私たちの脳には、快楽を追い求める原始的な側坐核(そくざかく)と、その衝動を抑制する前頭前野という、異なる2つの領域が存在します。

例えば、休日に「今日は一日中ゴロゴロしたい」と考えたことはありませんか?

これは側坐核が司る原始的な欲求の仕業です。

しかし、前頭前野が「週末にしかできない趣味の時間を作ろう」「家族サービスをしよう」などと理性的に判断を下し、側坐核からの欲求を抑制することで、より有意義な休日を過ごすことができるのです。


この前頭前野が衰えてしまうと、思考がまとまらず、行動に移せなくなったり、感情のコントロールが難しくなります

まるで、車のアクセルとブレーキのバランスが崩れてしまうような状態です。


さらに、コミュニケーションにおいても前頭前野は、相手の気持ちを推し量ったり、適切な言葉を選んだりする際に不可欠な役割を果たします

また、思考や想像力を司り、生きる勇気ややる気と密接に関わっているため、仕事の効率を上げるだけでなく、私生活をより豊かにすることにも繋がります。


私たちが快適に、そして理性的に生活を送るためには、前頭前野が機能していることが重要です。


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