第24回 脳の部位と機能①
- 内山克浩
- 5月12日
- 読了時間: 2分
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
脳は、身体全体のあらゆる機能を管理し、司令塔としてコントロールする重要な器官といえます。

脳は大きく三つの領域「大脳、小脳、脳幹」によって構成され、それぞれ異なる役割を持っています。
今回は、そんな脳の構造と働きについて、簡単に解説します。
まず、脳の中で最も大きい部分である大脳は、全体の約85%を占めています。
大脳は、身体の司令塔として主に次の3つの働きを担っています。
第一に、運動や知覚の中枢として、体外および体内の情報を把握・分析し、全身の動きを指令する。
第二に、知的な働きとして五感からの情報を処理し、考える、決める、覚えるなどのことを行う。
第三に、喜怒哀楽などの感情の働きをコントロールする役割を果たす。
さらに、大脳の表面部分を「大脳皮質(神経細胞が凝集した組織)」といい、エリア別に前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉に分類します。
大脳皮質は6層構造になっていて、人間はその奥側にある第5層が他の動物より非常に発達しており、心の豊かさはこの層に起因しているとされています。
研究によると、麻酔によって第5層が乱れて意識が消失することや、様々な状況証拠からも、第5層が意識に関与していると考えられています。
次に、小脳は全体の約10%を占め、主に運動機能の調整を行います。
小脳は、皮膚や筋肉からの情報を集め、歩く・走る・立つ・座るなどといった運動がスムーズに行われるよう指令を送っています。
大脳から小脳に運動の命令を出すと、小脳は筋肉に細やかな指令を出して、身体のバランスをきちんと保持できるようにコントロールします。
最後に脳幹は、全体の約5%を占め、生命維持に関する機能を果たしています。
脳幹は、呼吸や心拍を制御したり、平衡感覚の調節、食べ物の消化調整、食欲や水分摂取の抑制、体温調節など、生命維持に不可欠な機能を担っており、ホルモンバランスの調節も行っています。
以上のように、脳は大脳、小脳、脳幹の三つの領域から成り立っており、それぞれが生命活動において欠かせない役割を果たしています。
私たちの思考、行動、感情は、これらの領域によって制御されているため、それぞれの役割を理解することで、ビジネスシーンや日常生活の中で、自身の判断や行動に役立つヒントが見つかるでしょう。
次回は、右脳と左脳について説明したいと思います。




