第18回 自分自身を知る第一歩 「脳の成長過程①」
- 内山克浩
- 3月31日
- 読了時間: 3分
更新日:3月31日
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
今回から6回にかけて、脳の成長過程についてお伝えします。
大人になった私たちは、脳の成長過程を経て今に至っていますが、その過程を知ることで、今後お子様やお孫さんとの接し方を変えることができるかもしれません。
人間の脳の成長について考えると、成長は主に幼少期(12歳ごろまで)に行われることが知られています。
生まれたばかりの赤ちゃんは何もできないように見えますが、実は脳はすでに活発に活動を始めています。

具体的には、3〜4歳までに80%が完成し、6歳頃には85%、10歳頃には90%に達します。
この時期までに、できるだけ多くの良質な刺激を与えることが、バランスの取れた脳の成長を促進します。
例えば、小さい頃から色々な本を一緒に読むことで、感情や言葉の成長を助けます。
また、音楽に触れたり、運動したりすることで、脳は様々な情報を吸収して豊かな感性を育みます。
脳の成長は25歳頃でピークを迎えますが、実際には個人の成長意欲によって80歳頃まで発達し続けるとも言われています。
このことから、学び続けることや新しいスキルを身につけることは、年齢を重ねてきた私たち大人にとっても、とても意味のあることではないでしょうか。
何か新しいことにチャレンジしたり、趣味を活かして充実した生活を送る方は、身体だけでなく脳にとっても成長を促していると言えます。
脳の成長には順番があり、それは2階建ての家を建てるように、段階的に様々な機能が備わっていきます。
0歳〜5歳で1階部分の「からだの脳」を作ります。
この時期に基本的な生活機能である起きる、寝る、食べる、体を動かす、感情を表現するといった人間の基本的機能が培われます。
この期間では、安全な環境の中で五感を刺激する様々な体験を積むことがとても大切です。
小中学生で2階部分の「おりこうさん脳」を作ります。
この時期に言葉を獲得して、手指の微細運動を育み、知識を蓄える能力を身につけていきます。
この期間では、読書や勉強を通じて多くの言葉や知識を蓄積して、思考力や表現力を高めることがとても大切です。
18歳頃までに1階と2階をつなぐ階段部分の「こころの脳」を作ります。
この時期に感情を安定させながら、論理的な思考力を高める能力を育んでいきます。
この期間では、様々な人と関わり、社会性やコミュニケーション能力を磨くことがとても大切です。
それぞれの時期に特徴的な発達段階があるため、その時期に合った適切なサポートを続けることが、お子様やお孫さんにとって大切な礎を築くことになります。
次回から脳の成長過程をもう少し細かく年齢を追ってお伝えいたします。




