第10回 自分自身を知る第一歩 「脳の構造」
- 内山克浩
- 2月3日
- 読了時間: 3分
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
私たちの脳は、重さが体重の約2%程度しかありませんが、驚くべき働きをしています。
脳の重さは成人男性で約1,400g、女性は約1,200g、さらに天才科学者アインシュタインの脳は約1,200gだったそうです。
体重の約2%程度しかない脳ですが、実に血液の20%(1分間に約800㎖)が脳に送られ、常に酸素と栄養を必要としています。

脳は、人間の身体の中で最もエネルギーを消費する器官の一つです。
成人の場合、消費エネルギーの約2割が脳に使われ、10代の若者なら約3割、新生児だと実に約5割が脳に費やされています。
特に、新しい記憶を作るときには、多くのエネルギーが必要になります。
こう見ると、脳がいかにエネルギーを必要とする器官であるかがわかります。
日常生活の中でも、脳のエネルギー消費の重要性を感じる瞬間があります。
長時間の会議や、難しい資料を読んだときに、頭がフル回転している感覚がありませんか?
あれは、まさに脳がフル稼働している状態なのです。
さらに、脳は1,000億個以上の神経細胞(いわゆるニューロン)で構成され、神経細胞同士が互いに複雑なネットワークを形成しており、その総延長は100万km(地球25周分)にも及ぶ長さです。
実際、脳の記憶容量は1ペタバイト=1,024TB(HD品質の映像で約44.4年分)に相当する映像を保存できると言われています。
神経細胞同士は、電気信号や化学物質を用いて情報を伝達し、私たちの思考や行動を制御しています。

これらの神経細胞は、右の写真の「ホムンクルス」と呼ばれるもので、よく表されています。
ホムンクルスとは、ラテン語で「小さな人」を意味し、身体の各部位と連動する脳の神経細胞の数量を表したものです。
例えば、指先や唇などの感覚器官は、ホムンクルスでは大きく描かれ、身体の中でも特に敏感な部位であることを示しています。逆に、腕や脚など、感覚の鈍い部位は小さく描かれます。
この神秘的な器官である脳は、驚くほど複雑な構造と機能を持ち、生活のあらゆる場面で重要な役割を果たしています。
たとえば、子供の頃の友達との思い出や、仕事での成功体験など、私たちの脳はたくさんの思い出に満たされています。
年齢を重ねるにつれて神経細胞は減少しますが、脳は機能を維持し、新たな神経細胞を生成する能力も持っています。
そんな私たちの脳は、宇宙のように広大で、未知なる可能性を秘めています。
日々の生活の中で、自分の脳について考えてみる時間を持つことで、自分自身をより深く理解し、より充実した人生を送ることができるのではないでしょうか。




