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第2回 「自己重要感」と「繋がりのニーズ」を満たすべき理由とは?

  • 内山克浩
  • 2024年12月9日
  • 読了時間: 3分

社会保険労務士の内山です。

いつもありがとうございます。



人は誰でも「自己重要感」と「繋がりのニーズ」という心理的な欲求を持っています

「自己重要感」とは、自分が重要な存在でありたいという感情で、例えば集合写真を見た時、真っ先に自分の姿を確認するのはその表れです。


男性が、自分の成果を強くアピールしたがるのも、自己重要感の現れです。

一般的に、男性は自己重要感が強い傾向があり、個人の成果や評価を重視します。

これには、太古の時代に男性が狩りで個々の結果を求められたことが関係しており、現代でもその影響が見受けられます


一方、女性は「繋がりのニーズ」が強いとされており、チームや同僚との協力や関係性を大切にします。

女性社員が、チーム全体の成功を喜び、調和を重視する行動を取るのはこのニーズによるものです。

女性は太古の時代に、集落での協力が重要だったという背景から、現代においても横のつながりを重視する「横社会」を形成する傾向が強いのです


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この「自己重要感」や「繋がりのニーズ」は、日常での行動や人間関係に大きな影響を与えます。

これらの欲求を満たすためには、心理的な側面を理解することが重要です。

そのために欠かせないのが、他人の感情を理解し、状況に応じた行動を取るための「共感力」です。


人間の共感力を司る脳の部位である「前帯状皮質」、いわゆる「共感脳」は、他人の感情を理解し、空気を読む力に関与しています

ここの部分が弱い人は、職場で「 空気を読めない人」かもしれません。


この共感脳の発達は先天的よりも後天的要素が強く、年齢と共に進み、ピークは48歳頃でその後だんだん衰えていくと言われています。

20代や30代の社員がまだ未熟な共感力を示すことがあるのは、その発達段階にあるためです。


逆に、年齢を重ね共感脳が衰えると、男性は「自己重要感」から自己中心という本能が現れてきます。周囲の目を気にしなくなる傾向はその現れです。女性は「繋がりのニーズ」から和を大切にするという本能が現れてくるのです。いつまでも話が尽きない傾向はその現れです。


共感脳の衰えを防ぐには、日常的に「相手の目を見る」ことが効果的です

特に男性は、会話中に相手の目を見ないことが多い傾向が.ありますが、目を合わせて話すことで共感力を維持できます。

例えば、ある男性が女性の意見を聞かずに指示を出しがちな場合、目を見て話を聞くようにすることで、女性とのコミュニケーションが円滑になり、信頼関係が深まります。


仕事では、部下の指導や教育の場面においても、男性の部下は「自己重要感」を、女性の部下は「繋がりのニーズ」を無意識に持っていることを理解することで、部下のモチベーション向上や職場の生産性向上に繋がるでしょう。

また、部下に目を見て話を聞く姿勢を意識させることで、より信頼関係が強い組織を作ることができるでしょう。

 
 

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