第52回 信頼を築く方法と信頼される顔の特徴とは?
- 内山克浩
- 2024年9月30日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年11月17日
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
私たちにとって、他人との間の「信頼」はとても重要な要素です。それは「人間は社会的動物」と呼ばれ、他人と共感し協力しあうことで厳しい環境を生き抜いてきたからです。
しかし、自分とは異なる人に共感し協力することは、ある意味リスクを伴います。なぜなら、相手の都合で裏切られる可能性があるからです。
このようなリスクを乗り越え、他人と協力し合うためには、相手を信じること、そして相手に信じてもらうこと、すなわち「信頼」が必要です。
今回は、そんな「信頼」についてお伝えします。

私たちは日々、多くの顔の表情を読み取り、相手がどの程度信用できるかを無意識に判断しています。
例えば、営業先でお客様の顔色や表情から信頼度を瞬時に判断して、その結果として多くの契約を獲得することもできるでしょう。
信頼感を高める手段の1つがコミュニケーションで、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション(表情、姿勢、身振り手振り、声のトーン、物理的な距離の取り方、服装、髪型など)があります。
例えば、クライアントとの面談時に明るい表情や声のトーン、丁寧な身だしなみなどの非言語コミュニケーションを心がけることで、一層相手に信頼感を抱かせることができます。
さらに、相手を信頼しようとすると自分の脳が活性化し、相手を信頼すると相手も幸せホルモンであるオキシトシンが放出され、自分も相手も信頼や愛情を感じるようになります。
また、私たちの脳は人の顔を認識する能力を生まれながらに持っています。これは、言語が発達する前に「顔」が最大の情報源であったことに起因します。
新生児はただの線よりも顔のような形に焦点を合わせることが知られています。大人になっても特定の顔の部分に焦点を合わせる細胞が存在していて、顔認識がいかに重要であるかが分かります。
さらに、顔に対する脳の反応は無意識に起こります。
例えば、クライアントに渡す資料の中に、アイコンやイラストで感情を伝えるよりも、人の顔写真で伝えた方が視覚的に強く記憶されるでしょう。
信用できる顔や信頼される顔の特徴には、口角の上がった口元や大きく見開いた目、はっきりとした頬骨があります。逆に、信用できないと判断されがちな顔の特徴は、下がり気味の口角や眉尻の上がった眉毛、平坦な頬骨などです。顔の左右対称性も重要であり、これは良い遺伝子を選択するための進化的な特性だと考えられています。
このように、信頼や顔の認識は、職場の人間関係やビジネスの成功にも深く関係していますので、今回の内容を参考に、「信頼する」「信頼される」関係を数多く築き上げてください。