第43回 経営者必見!社員の集中力を高める方法は?
- 内山克浩
- 2024年7月29日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年11月17日
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
今回は仕事の効率化として、集中力についてお伝えします。
集中力が高いと他のことに意識が向かないため、本来動物にとって不自然なものであり、生き残るためには周囲の変化に気付く分散力の方が必要とされてきました。
しかし、狩猟時代と違う現代の職場では、集中力の重要性が高まっています。
失った集中力を完全に回復させるためには「切替時間」が必要であり、この時間がないと理解力が低下し、集中力の回復にも時間がかかります。
第38回のブログ(脳の特性を利用した効率的な仕事の進め方とは?①)でも書きましたが、人間が集中力を発揮できるのは、朝目覚めてから13時間以内とされ、それを過ぎると急激に低下します。
集中力が切れた脳は、酒気帯び運転と同じ程度のパフォーマンスしか発揮できず、起床後15時間を過ぎると、その状態は酒気帯び運転と同じほどになります。
私たちが自分の好きなことに没頭しているとき、時間があっという間に過ぎ去ったという経験は誰しもあることでしょう。
このとき、脳はとてつもなく集中力を発揮していて、ドーパミンを大量に放出し、ストレスを和らげる働きもあります。
このような状況では、肉体的な疲労を感じても、むしろ充足感や喜びのおかげで元気がみなぎります。
一方、単調な「ルーティーンワーク」は脳のネットワークの再編を阻害するので、結果的に脳をダメにしてしまうことになります。
集中力を高める方法として、同じことをするにしても二度目や三度目以降は、その中に何か新しい発見を見つける努力をすることが大切です。
「脳は新しいことが好き」という特性を活かして、集中力を高めましょう。
また、一点集中法として、ある一点を10秒から15秒見つめることでアルファー波が出て、頭がクリアになります。これは、パフォーマンスを向上させたいときにお勧めです。

僧侶が瞑想する際はガンマ波が出ることが知られており、素人ではガンマ波が出ないことが知られています。ガンマ波は集中力や注意力に関係しており、これは修行を積めば自分の意思で脳波を操作できるようになることを意味しています。
素人でも20分の瞑想を5日間繰り返すことで、脳活動に顕著な変化が現れるという実験結果もあります。
職場では、短期集中(時間数は個人差あり)と5分の休憩を繰り返すことが効果的です。
休憩中に軽いストレッチを行うことで、効率的に脳をリフレッシュさせることができます。
また、私たちが受ける刺激の80%以上は視覚からの情報であるため、目からの情報を一時的に遮断することで脳を休息させることができます。例えば、手のひらを擦り合わせて温め、それを目に軽く当てることで蒸しタオルのような効果を得ることができます。
以上のような方法を社員に推奨して、集中力を向上させて仕事の効率化に役立たせてください。




