第11回 脳の仕組みを活かしてマイナス習慣を変える方法とは?
- 内山克浩
- 2023年12月18日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年11月17日
社会保険労務士の内山です
いつもありがとうございます。
皆さんは「こんな習慣を変えたい!ついつい〇〇してしまう!」と思うときありませんか?
そんな方に、今回は脳の仕組みを上手に活用して、マイナスの習慣をプラスの習慣に変える方法をお伝えします。
例えば、Aさんは仕事の量が多く、効率的なタスク管理に苦労しているとします。
Aさんは、仕事量を減らすためにタスクの削減や余分なミーティング、非効率なプロセスを取り除く選択をしたとします。このケースでは業務への貢献度が低下し、チームの協力や情報共有の機会を減らしてしまいます。
何か改善しようとする際、私たちの脳は、実は「削除や引き算」よりも「追加や足し算」のアプローチを好む傾向にあります。
この特性を活かすなら、Aさんはタイムマネジメントツールを導入して効率的に管理するとか、短い休憩を定期的に設けて集中力を維持し、生産性を高める方を選択した方が脳にとって自然なアプローチと考えられます。
次の例として、新しい技術や方法論の導入がほとんどなく、伝統的なやり方で業務を行っている職場があるとします。
そんな職場の社員は、積極的に動くよりも、変化を避けるネガティブ思考、安定を求める行動、イノベーションの欠如が根付く可能性が高まります。
その理由は、何も改善をしない状態の脳は、生存本能に基づく危険回避のネガティブ思考が、ポジティブ思考より優先する特性があるからです。
脳は変化を嫌い現状維持を好みますが、何も改善しない状況下ではネガティブ思考が優先しやすくなります。
その結果、私たちの持つ習慣は「積極的」なものより「消極的」なものが多く、ついつい楽をしたり続けられない理由は、消極的な習慣が優先されることにあると言われています。
マイナス習慣をプラス習慣に変えるには、脳内で大量のエネルギーを使います。
習慣は、自分では意識せずに自然とその行動を取ってしまうもので、考え方や価値観も含めて習慣化されているからです。

プラス習慣に変える方法として、「具体的な目標」を掲げると同時に、モチベーションが上がるような「自分なりの‟快“」を用意する必要があります。
「快」とは、自分にとって快感や満足感、幸福感を感じるものであれば何でも構いません。
快である「快感、満足感、幸福感」を求めて何度も行動を繰り返すことで、プラス習慣となる新しい習慣ができあがります。
ポイントは、プラス習慣を意識し続けるよりも、「快感や満足感、幸福感を感じるもの」を意識的に用意し、それらを求めて何度も行動を繰り返すことです。
自分にとっての「快」である快感や満足感、幸福感を感じるものを用意して、脳の仕組みを活かして行動することで、仕事や人生において大きな差が生まれるでしょう。




