第2回 感情をコントロールする簡単な方法とは?
- 内山克浩
- 2023年10月23日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年11月17日
社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
部下が仕事で大きなミスをしたとき、そのミスに対してあなたはどのように捉えますか?
例えば、何度も確認するよう伝えていたにも関わらず、部下が確認を怠ったり大きなミスを犯したとき、激しい怒りが沸き起こり、部下に注意したことがあるかもしれません。
このケースでは、「部下が自分の期待通りに仕事をしてくれなかった」といった感情から怒りが湧き起こっていると思いますが、最近では、注意にも反応が無い部下の場合、怒りに怒りが重なるケースも増えている気がします。
もし、感情をコントロールすることが得意でなければ、部下がミスを犯したときに腹が立ち、言葉で注意しながら部下を追い詰める傾向にあります。
部下は、ミスしたことを反省し、意気消沈するだけでなく、追い詰められれば心の病に発展する可能性も高まります。

エレイン・フォックス(オックスフォード感情・感情神経科学センター所長)の本によれば、自分が物事をどう捉えているか認識し直すだけでも、感情をコントロールする上で効果があるとされています。このことから私は、部下のミスを上司がどう捉えるかによって、湧き起こる怒りの量を減らす(感情をコントロールする)ことが可能であると理解しました。
例えば、「事態はそれほどひどくはないかもしれない」と捉えたり、「今回のミスは部下の成長の機会としよう」と捉えたりすることで、怒りの量は確実に減少します。
また、この本では「日々の中で経験する悩みや心配事の大半は、外界で起きる出来事そのものに起因するのではなく、そうした出来事を自分がどう解釈するかで引き起こされる。
つまり、私たちの頭の中で起こることこそが私たちに真の影響を与えている」と説かれています。
アンガーマネージメントなどでは、怒りの感情そのものをどう捉えるかに目を向けていますが、脳科学的には物事をどう捉えるかによって感情をコントロールするアプローチです。
さらにこの本によると、感情の調節が上手な人ほど、幸福感や安心感は高く、感情のコントロールが上手な人は、不得意な人に比べ一般に非常に高い収入を得ているそうです。
そして、成功の秘訣は、どんなことが起こってもそれが何でもないことのように受け入れることだそうです。
確かに人生の成功者であろうと思われる方は、感情の起伏を表情に出さず、動じず安定感を持っているように見えますね。




